UMA sound works

uma sound works活動の日記等

モニタースピーカー修理

NEUMANN(ノイマン)のモニタースピーカーの修理を記事としてまとめておきます。

 

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写真は依頼主で友人のbeeeee君によるもの!

twitter.com

NEUMMAN KH120 A Gというモデルのアクティブスピーカーで、ダイキャストボディのお高いやつですね。

 

 

そもそも、なんで自分が修理するに至ったかと言えば、メーカー修理にも結局代理店を通してドイツに送って修理になるというところ。。。

コロナの関係もあったりで、納期もよめないところがありすよね。

って思った矢先に、自分がTANNOYのモニタースピーカーの修理をしたツイートをたまたま見て声がかかったって感じです。

 

故障の症状は、

・入力に対して再生がされず、ノイズしか出ない

・裏のGAINを操作するとノイズ量が変わるだけ

・LEDは点灯している

 

といった感じ。

ただ引っかかったのが、ほぼ2発同時のタイミングでこの現象が起きた点。

これが、もしかしたら治せるかも!と思ったところ。

 

自分のTANNOYのアクティブスピーカーもそうだったんですが、電解コンデンサーが通電時間による劣化が原因でした。

症状としては、だんだんノイズが多くなったり、LEDが点滅してきたりが症状に当たります。

 

 今回の場合は、ノイズしか出なくなってしまったという症状ですが、

同じ通電時間で使用したものが同じタイミングで故障した ということなので、

とりあえず送ってもらうことに。

 

裏側に六角レンチタイプの長いビスが4カ所!

外すとぴったりとくっ付いているのでマイナスドライバーでコジって上げるとパカっといけます。

(写真撮り忘れた...)

 

ターレンチで基盤が固定されています。

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これが超ガチガチについてて、回すのにめちゃくちゃ苦労します…

既に基板裏が白いです。

 

インパクトで締めてるんだろうな…ビスがダイキャストを食ってる。

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これだと戻すのも難しいので、M3のプラスビス(8mm)に交換しました。

ちなみにヒートシンク部のビスは同じくM3で15mmです。

 

そして基板とご対面!!

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やはり電解コンデンサーまわりが白くなってますね。

液漏れや膨張までは見られませんでした。

 

結局のところ詳しい回路が手元にあるわけでもないので、

パッと見怪しい電解コンデンサーをそろえて交換してみる事に。

 

電解コンデンサーの容量、耐電圧、サイズに気を付けて揃えないといけないので、国外経由の入手の方が楽だし安いですね。

今回はPanasonicを中心に。

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両面基板はパターン剥がれとかは起きにくいんですが、半田を剥がす作業が結構厄介です。

 

はい鳴ったー!!!

 

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電解コンで決定!!

ぶっちゃけここかヒューズ意外だとお手上げなんですけどね!!

 

あとは同じ要領でもう一発も!といった感じ。

 

目立った音質的な変化は無かったようで、動作も良好との事でなによりです!

 

電源が裏にあったりで中々つけっぱなしにしがちですが、やはり寿命を縮める事となるのでしっかりとOFF!

私はスイッチ付きの電源タップで管理しています。

サウンドハウスへ

 

PCをOFFにしたら電源タップもOFFにする習慣をつけると良いかと!