JC-120をオーバーホールした話し
以前記事でも書いたJC-120が
さすがにノイズが多いのと、音量を上げると違和感のある音になる問題があって分解を始めました。
まずスピーカーがね、破けてたんですね。
グリルの破け位置と同じなので、おそらくマイキングマイクが当たってでしょう。
前オーナーはライブスタジオかなんかで使用していたんだろうな。
スピーカーは中古で仕入れたJC-120の物を載せます。
8Ω 60Wのスピーカーみたいですね。
これ古いアンプあるあるなんですが、めちゃくちゃスピーカーを止めてるビスが緩んでました。
これ締めてやるだけでもかなりシャキっとした音になるので、気になった方は手持ちのアンプを確認してみてください。
プッシュプルスイッチの現行に近いJC-120にマウントされていたスピーカーですね。
出音に違和感はなくなりました!
次にジーというノイズ。
こちらは、電解コンデンサーの寿命による静電容量抜けが考えられます。
エフェクターだとそんなに電圧も温度上昇もないので、そこまで劣化は顕著に出ませんが、アンプだとかかる電圧も高く、発熱もあるので寿命がノイズなんかの症状で現れます。
耐圧も気にしつつ各箇所を交換すると、あら!こんなに静かになるのね!!ってくらいは変わってくれました!
エフェクターのチェックに使ったりするので、本体からノイズが出てると困りますからね・・・
ちなみに古いjc-120なのでsend returnが有りません。
・MAIN IN
リターン端子とほぼ同じですね。LRになってます。
プリアンプとパワーアンプの間にインプット出来る端子です。
現行品はスイッチでレベル調整が可能ですが、これはありません。
・FOOT SWITCH
・LINE OUT
パワーアンプを通った後の信号を減衰させて出力する感じ。多分。
・EXT.SPEAKER
8Ωのスピーカーアウト
見てわかる通りSEND端子がないんですよね。
LINE OUTは?って思った方いると思うんですが、これパワーアンプを通った後の信号を、ミキサーとか他の機器に接続可能な信号にして出力する端子になっているんです。
普通のSENDはプリアンプ部の信号を取り出せる構造なので別物なんですね。
HELIXなんかのプリアンプ機能のある機器は、MAIN INに繋ぐことでJC-120をパワーアンプとして使用可能です。
でも、なんでJC-120のVOLUME聞かないの?と使った事ある方は疑問に思ったことがあるでしょう。
理由としては、VOLUMEはプリアンプ部分の信号を調整する位置にあり、パワーアンプのボリュームを操作するものではないからです。
こちらが現行品の裏のインプット
・SEND
プリアンプの出口
・RETURN
パワーアンプの入り口
・LOOPスイッチ
エフェクト・ループ回路で、シリーズ接続とパラレル接続を切り替えます。
PARALLEL にすると、外部エフェクト音と生音がミックスされます。
SERIES にすると、外部エフェクト音は生音とミックスされません。
・LEVELスイッチ
エフェクト・ループの入出力レベルを切り替えます。
接続機器の入出力レベルが高い場合は +4dBuに設定し、
低い場合は -20dBuに設定します。
・LINE OUT
他のギターアンプのライン・インやミキサーに接続したりできる信号が出ます。
現行品はスピーカーアウトが無いかわりに、SEND/RETURNに加えて、ドライMIXを選べるスイッチ、信号レベルを調整するスイッチ等便利な機能がついてますね。
あと、一番新しいJC-120ってトグルスイッチになったんですね!
インプットジャックもナットが金属製になってる。
地味により頑丈になってるんですねー。