ovaltone nue deviceを試す!
ovaltoneさんギター、ベース用コンデンサーnue deviceです。
モニター募集を募集していたので応募させて頂きました!
ovaltoneとは?
ovaltoneさんは、ハンドメイドエフェクターを製作しているメーカーさんです。
数々のエフェクターを世に送り出し、プロからアマチュアまで支持を得ている凄い方々!
歪みペダルを中心としたラインナップで、生産が追いつかない程人気のようで、私もいくつか弾いたことがありますが、どれも納得の素晴らしさでした。
最近ではシールドケーブルdark horseや、今回のnueなのどペダル以外にも力を入れているようです。
nue deviceを試す!
方法
用意した竿が意味不明な奴で申し訳ないんですが、まぁあくまでコンデンサーの比較なので!w
テレラト?
neck:maple + rose
body: ash
PU:F:Seymour Duncan SP90-1
S:Seymour Duncan SP90-1
B:Lundgren telecaster P90
switch:CRL 3way switch
pot:CTS A250k ×2
そしてボリュームポットとトーンポットの間にコンデンサーを付け替え可能なようにクリップを取り付けた改造を施しました。
そこにHILEXで作った音を録音するといった流れ。
比較するコンデンサー
比較用として用意したコンデンサー
orange drop 715P 0.047uf 600V
手持ちにこれしかなかったので、とりあえずこれで比較していきます。
orange drop 715P 0.047uf 600V
ど定番のオレンジドロップですが、モントルーなんかで扱ってるのは716Pで400Vなので厳密に言えば違うものです。下位機種にあたるものですね。ブラインドテストしたらおそらく・・・分からんと思います・・・多分w
以下、ovaltoneさんの解説です。
ovaltone 鵺 rosso
基本となるモデルで、繊細な反応性と豊かな倍音、オープンなレンジ感が特徴です。
ovaltone 鵺 nero
ROSSO をもとに音の重心を下に移動させたモデルです。より力強い音色をお求めの場合にベストマッチです。3モデルの中では一番扱いやすい音色かもしれません。
ovaltone 鵺 bianco
3モデルの中で最もブライトでハイスピードなモデルです。ハイエンドなギター等で生鳴りの良さを活かしたい時におすすめです。音の輪郭も立つサウンドです。
比較検証
比較検証:クリーン トーン10
クリーンはすべてフロントPU(Seymour Duncan SP90-1)
0:00~ 何もつけていないトーンカットの状態
0:14~ orange drop 0.047uf 600V
0:28~ ovaltone 鵺 rosso
0:43~ ovaltone 鵺 nero
0:58~ ovaltone 鵺 bianco
比較検証:クリーン トーン7
0:00~ orange drop 0.047uf 600V
0:14~ ovaltone 鵺 rosso
0:28~ ovaltone 鵺 nero
0:42~ ovaltone 鵺 bianco
比較検証:クリーン トーン3
0:00~ orange drop 0.047uf 600V
0:13~ ovaltone 鵺 rosso
0:29~ ovaltone 鵺 nero
0:42~ ovaltone 鵺 bianco
比較検証:クリーン トーン0
0:00~ orange drop 0.047uf 600V
0:15~ ovaltone 鵺 rosso
0:31~ ovaltone 鵺 nero
0:46~ ovaltone 鵺 bianco
比較検証:クリーン トーン0 単音
0:00~ orange drop 0.047uf 600V
0:08~ ovaltone 鵺 rosso
0:17~ ovaltone 鵺 nero
0:26~ ovaltone 鵺 bianco
いかがでしょう?音源があまりよくないので分かりにくいかとは思いますが、それでもかなり違いがあると思います。
トーン10でもここまで差が出るとは正直思っていませんでした。
続いて歪ませていってみましょう。
比較検証:ドライブ トーン10
ドライブはすべてリアPU(Lundgren telecaster P90)
0:00~ orange drop 0.047uf 600V
0:16~ ovaltone 鵺 rosso
0:35~ ovaltone 鵺 nero
0:53~ ovaltone 鵺 bianco
比較検証:ドライブ トーン5
0:00~ orange drop 0.047uf 600V
0:19~ ovaltone 鵺 rosso
0:38~ ovaltone 鵺 nero
0:57~ ovaltone 鵺 bianco
比較検証:ドライブ トーン0
0:00~ orange drop 0.047uf 600V
0:17~ ovaltone 鵺 rosso
0:36~ ovaltone 鵺 nero
0:54~ ovaltone 鵺 bianco
(ああ..だんだん雑になってるのがわかるな・・・)
まとめ
ovaltoneさんも単なるコンデンサーではなく、サーキットと言っている通り、おそらく中に”抵抗とコンデンサーを組み合わせた回路”が入っているのだろうなというのを感じました。
必要な帯域を残してトーンを絞れるため、どれもしっかりと芯が残り、どの値でも使える音になっていますね。
今までコンデンサーのみでトーンを調節していたギターのトーン回路に、あらたな選択肢が生まれたと言うのは、とても面白いと私は感じます。
結果的に別物である”コンデンサーとnue deviceの比較”となったため、値や耐圧をかえたところで基準が曖昧になるだけだと思い今回はorange dropのみの比較としました。
モデルごとの感想として
ovaltone 鵺 rosso
3種類の中では、一番スタンダードで倍音が豊かでメロウな印象。艶っぽく太さのある音が欲しければこれ。絞れ方も自然かつ芯が残るのでバランスが良いです。
ovaltone 鵺 nero
超元気でゴキゲン!落ち着いたプレイをしたい人はrossoで、ガツガツ歪ませたい人はneroですね。絞ってもハイがくっきり残るため、バッキングに回る時とかに操作したりするのがもっと手軽にできそう。
ovaltone 鵺 bianco
スッキリしていて、繊細な印象。一番シビアにニュアンスが出るのがbiancoだと思います。レスポンスもこれが一番早い。ローミッドあたりがスッキリしてモタツキ感がなくなるかと。トーンの減衰の仕方はrossoに近く自然です。
以上、参考になれば幸いです。