fender japanのアッセンブリー交換作業
お預かりしましたfender japanのストラトキャスター。
ST57のシリーズかと思われます。
ピックアップ交換、それとジャックに接点不良があるそうで、それの修理のご依頼です。
購入が20年程前のようなのでガリ等もあり、アッセンブリーをすべて交換する方向で!
PUはリアにシングルサイズハムバッカーのDIMARZIO製 CHOPPERに交換。
開けてみるとシールディングのような加工がされていますが、これだと意味が無いですね…中古購入のようなので前オーナーの方のようです。
意味のある状態にしようと思いましたが、これ表面に導通無いですね…のり面にはあるでしょ?って思ったけど無かったからオーナーさんに確認を取って剥ぐ方向でw
そしてアッセンブリーの組みなおし!
こちらが元の状態
以前フロントピックアップが鳴らなくなってしまったそうで、間に合わせの物をマウントしたある状態のようです。
なので、リアにCHOPPER、センターに現在のリア、フロントに現在のセンターといった形で組んでいくことに。
配線は足りなくなってしまっているので足して絶縁。
既存のフロントも同じく足してありましたがむき出しか…w
いつも通りスイッチはMONTREUX OAK 5way switch
ポットは日本製なのでミリの250KA
シングルとハムバッカーを混ぜる場合、インピ―ダンスのマッチングの問題が出ますが、COPPERの場合250Kで比較的バランスが取れるのでこの仕様のままで。
出力の強いハムバッカーをシングルコイルと混ぜる場合、ハム用に500Kとシングル用に250Kとハイブリットに切り替わる回路を組む必要があります。
SSHやHSHのピックアップレイアウトで起こりがちな極端な音量差とトーンバランスは、このインピーダンスマッチングとトーンのコンデンサーによって起きている場合があります。
一通りクリーニングをかけた後、セットアップして完成!
そしてスタジオで音出し確認含めた引き渡しです!
大変喜んで頂けました!
感想としては、
膜が一つ取れたような感覚で、ダイナミックスがすごく出るようになったので、より表現の幅が広がりました とのこと!
ベースも弾かれるとの事で、ベースバッファーブースターのRANUNも併せてお買い上げ頂きまして、そちらも試奏。
ベースもちょこっとその場でメンテナンスさせて頂いて、ペグのビスが緩んでいたことでかなりトーンが鈍くなっていました。
ペグは特に緩みやすいので弦交換なんかの時に、こまめにチェックすることをお勧めします!
随分変わってしっかりタッチに音が付いてくるようになりました。
音の違いをここまで体感した事が無かったそうで、より音を奏でる事が楽しくなった!とおっしゃってました。
今後ともその手助けをしていければと思います!